解体工事前に行うアスベスト検査とは?

解体工事を行うとき、建築物にアスベストが使用されている疑いがある場合は検査が行われますが、アスベストは石綿と呼ばれるもので、耐熱性や電気的な絶縁性が高いなどの特徴があり昭和の時代には建材・断熱材・ブレーキ・セメントなど工業原料に使用され続けていました。アスベストは空気中に漂い、それを吸引すると体内にとどまり続けて何年も経過したから呼吸系を中心とした障害が起こる可能性が高い、このような理由から現在は使用が禁止されている材料です。解体工事を行うと、このような材料が使用されていれば細かな粉塵となり空気中を漂うようになるので、工事関係者が周辺に住む人々の健康を害することになります。アスベスト検査は、文字通りこれから取り壊す建築物に石綿が使用されているのか否かを調べるものですが、解体工事を行う会社が検査を行うこともありますし、専門機関が検査を実施するケースもあるなど様々です。

使用が認められた場合はそれを除去しなければなりませんが、これも専門的な知識を持つ解体工事会社や専門機関が行います。当然、これらの作業はコストが発生するので普通の住宅の解体工事よりも費用が掛かります。なお、アスベストは築何年なら安心などのような基準がないのですが、基本的に2006年以前に建築されたものは注意が必要だといいます。特に、屋根・外壁・内装材・配管の断熱材・内壁の吹き付け材などは高い確率で使用されている可能性が高い部分です。