アスベスト検査の種類と特徴

クリソタイルやクロシドライト、アモサイト、アンソフィライト、トレモライト、アクチノライトというこれら6つの物質は法律上アスベストとして指定されてます。この素材の繊維は非常に細く丈夫な性質を持つことから体内に入ると肺に大きな負担をかけ、悪性中皮腫を初めとした様々な病を発症する恐れがあるため現在では利用が禁じられてます。しかし昭和時代のような古い建造物には未だこの物質が残留してる場合も少なくなく、取り壊しやリフォームを考えてる人は万が一のことを考え業者に検査依頼をして有毒物質の含有を確認しましょう。石綿とも呼ばれるこの物質の検査手段は大きく分けて2つあり、まずは実態顕微鏡と偏光分散顕微鏡を用いたものが挙げられ層別分析など比較的広範囲の含有確認が可能とされます。

この2つの顕微鏡でアスベストの繊維を抜き取り有無を確認し、この手段は比較的短期間で低コストで済む利点があります。しかし人の目による判定なので結果に差が出たり、判別に高い知識量を要する特徴もあります。X線回帰装置と位相差分散顕微鏡を用いた検査方法は、粉体状にした試料を前者で測定し後者の顕微鏡で繊維含有の有無を判断します。この判別は建材製品中のアスベスト分析のみを対象としており、判定までの時間やコストがかかるデメリットがあります。

けれど機械的な目線での分析が出来ることは客観的な分析が出来るほか、高度な技術や知識を持たなくても判定できる面もあります。